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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
幼稚園・保育園 登園拒否・行きたがらない・登園後の後追い
転園後、発表会の練習などが続き、登園を嫌がる
はじめまして。きはるです。
よろしくお願いします。
私は3歳と5歳の男の子の母です。

今日は5歳(もうすぐ6歳)の長男について、ご相談したいと思います。

今年の10月に転勤で引越しをしました。
年中から1年7ヶ月通った幼稚園を退園し、11月から今の幼稚園に通っています。

もともと内弁慶でとても恥ずかしがりやで、新しいお友達と仲良くなるには時間がかかるので、どうなることかと思っていましたが、毎日ニコニコと登園していました。
少しずつお友達も増えてきたようで私も安心していました。

ところが、12月に入ると「幼稚園楽しくない」と言い出しました。
「どうして?」と聞くと、「毎日ちょっとしか遊べないから。」との返事。
先生に聞いてみると、来年2月に発表会があるのでその練習が始まったとのこと。
年長の3学期は、結構厳しいみたいです。

前の幼稚園は基本が「遊ぶ」だったのでほとんど毎日どろんこになって遊んでいました。でも今の幼稚園は結構お勉強なんです。
こっちへきて初めてピアニカをやることになって、みんな出来るのに一人だけ出来ないのも嫌だったようです。

入学前に少しでも早く園に馴染んでほしい。早くお友達が出来ればいいな。と思って安易に一番近い幼稚園に決めてしまったのを今とても後悔しています。
こんなにも違う幼稚園だと子供は戸惑いますよね。
本気で転園させようかとも考えましたが、これ以上環境を変えるのもまた酷かと思い踏みとどまっています。

ある日の夜、明日幼稚園に行きたくない!!と言って泣き出しました。
練習しても上手く出来ない。遊べない。楽しくない。
あまりにも泣くので、じゃあ明日だけね。その次は行こうね。と言って一日休ませました。
でもやっぱり次の日も号泣。
着替えるのもなだめながら、自転車に乗せるのもなだめながら、「お母さんが先生に話してあげるから、とりあえず幼稚園まで行こう」と言って遅刻気味でなんとか連れて行きました。

先生はあんまり嫌がるようだったら、お昼まででもいいですよ。と言って下さったんですが、結局その日は最後までいられて、お迎えに行ったらニコニコしていました。
そこで私もちょっと安心していたのですが、また次の日も号泣。
夜寝る前は「明日幼稚園行かなくてもいい?」とずっと聞いてきます。
お母さんと離れたくない。練習したくない。行きたくない。

こんなにも訴えられると、少し休ませようかなとも思ったりもしますが、ここで休んでしまうと練習もますます遅れるし、ますます行きにくくなるように思えるので、無理にでも行かせたほうがいいのかな・・と思っています。

今まで私が干渉しすぎて、自分に自信がもてなくなっているのが大きな原因なのだと思います。
お父さんもお母さんもあなたのことが大好きよ。絶対に守ってあげるよ。いつでも味方だよ。いつも見てるよ。
最近、こういう言葉をかけるようにしています。
何かが出来たら褒めてあげるようにしています。
でもまだまだ息子の心には届いていないような気がします。
些細なことですねたり泣いたりすることが増えました。
今まで以上に敏感にナイーブになっているんでしょうか・・・。

親の愛が伝わって安心出来たら、楽しく登園できるようになるんでしょうか。
それまでお休みさせるべきなんでしょうか?
それとも無理にでも通わせるべきでしょうか?

頑張って通って、発表会も上手くいけば息子にとってすごくプラスになると思うし、すごく自信がつくとも思っています。

(きはる さん)


きはる さん、御相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。
御相談内容、拝見いたしました。

先ず転園され、環境が変わったこと。これは大人が思う以上の変化があると思います。特に私立幼稚園の場合、100あれば100の方針があり、同じ幼稚園は2つとありません。
極端な話、前の幼稚園では許されていたものが、別の幼稚園では禁止されることもあります。それだけに、ちょっと時間をかけて「幼稚園に慣れる」という時期をとってあげたいところですが、発表会という大イベントのため、きはるさんのお子さまに充分な注意を払ってあげられるだけの(時間的・精神的)余裕が担任の先生にも、園全体にもないように感じました。

発表会というもの、本来は「幼稚園の生活をそのまま披露するもの」であり、特別な練習などしなくとも…という考えもありますし、「発表の場」を作る以上、子ども達が輝けるように、という考え、「見せるもの」である以上、「見栄え」のするものをやりたい、という考え…。発表会ひとつを取ってみても、様々です。

同じ「見栄えのいいもの」という考えでも、子どもに高度なものを要求することもありますし、子どもの演技や演奏はそのままに、照明や舞台構成などで盛り上げよう、という考えもあります。ですから発表会は、まさに「その幼稚園の保育に対する考え」が凝縮された「幼稚園の教育方針」を発表する場でもあると思います。

このような考えが発表会の裏にある、ということをお話したうえで、今回の御相談、もう一度考えてみました。

本来なら転園ということもあり、幼稚園に慣れる時間が充分欲しいところです。特にお友達同士の「遊びこみ」という時間が大切だと思います。もし、幼稚園で「預かり保育」のようなものを行なっている場合、そちらをご利用されるのも一考です。
(ただし、預かり保育専任の先生が来るのでなく、担任の先生が見てくださるのなら、という条件付きですが…)
預かり保育の場合は、少人数で見てもらえますので、担任とのかかわり、幼稚園での生活ルールなどが前の幼稚園の時と同じような感覚で学べると思います。また、幼稚園がお休みの日に、前もって許可をもらって、公園代わりに使わせてもらいましょう。「まだ転園したばかりなので、幼稚園に慣れさせたい」という大義名分があれば、「だめです」とは言わないと思います。遊具やお庭で遊びこむこと。これも「慣れる」という点では効果があります。

次に鍵盤ハーモニカですが、小学校でも教材として取り入れていることもあり、私どもの園でも年長さんが練習しています。
今年の発表会は文部省唱歌の「春がきた」と「故郷」を演奏しました。4月から少しづつ鍵盤ハーモニカという楽器に慣れることから練習をはじめ、9月から無理なく、時間をかけて曲の練習したつもりですが、やはり1人、どうしても上手く演奏できないお友達がいました。
けれどこれも個性のうち、と思い、無理に特訓させることはしません。「できるところを」「できる範囲で」演奏するので充分だと思っています。
次の発表ですが、卒園式には「蛍の光」を演奏する予定です。でも、これも長い時間をかけて、「音楽あそび」「楽器あそび」としてやっているからこそ、できるようになる、(全部完璧にできなくともいいよ。できる範囲で充分だよ)と考えています。(これは私の園での考え方です)

このような楽器演奏は、短時間で促成栽培のような練習では無理があります。ですから、お家でも「まだできない」ではなく「ここまでできた」ということを誉めてあげること。音階のある楽器を演奏できるとカッコいいよ、ということなどをお話のうえ、一緒に楽器あそび楽しむ、という姿勢に切り替えられることが一番の良薬のように思います。

そして…少しでもできるようになった、ということ。それが自信となって、次のステップに踏み出す原動力になってくれること。これを願ってやみません。
幼稚園そのものはお子さまも気に入っておられる様子です。ですから再度の転園は最後の手段として、今は無理をしない範囲で「挑戦」する気持ちで頑張ってみてください。お願いいたします。

(アドバイザー:井上智賀)


土居です。ご相談を読んでいて、お子さんへの愛情がとても伝わってきました。

うちの子供たちにも幼稚園で発表会がありました。
練習中はとてもハードで遊ぶ時間もあまりないようですね。
うちの子供たちは女の子というのもあり、お遊戯や合奏の練習も楽しんでいたようですが・・・。

前の幼稚園と今通っておられる園のカラーが少し違っていたこともあるのかも知れませんね。
12月からの練習だということでまだ始まったばかりのようですね。
とまどいがあるのかも知れませんね。
先生や周りの保護者も卒園前の大きなイベントとして気合も入っているのだと思います。

とりあえず終業式までもうすぐだと思うので様子をみていてはどうでしょうか?帰りの時にはわりと機嫌がよいようなのでやはり寂しいのもあるのかも知れませんね。

遊ぶ時間がない事がおもしろくない、と感じてるようであれば、降園後に仲良しのお友達と遊べるようにしてあげるのもよいかも知れませんね。

ピアニカができないことで自信をなくしておられるようで、人一倍責任感が強いお子さんなのでしょうね。
前の幼稚園でやっていなかったのなら、できなくても当たり前でおかしくないんだよと伝えてあげましょう。
小学校でピアニカをやる所も多いですから、家で一緒に練習を見てあげるのもいいかも知れませんね。

最初にも言いましたが、きはるさんはとても息子さんに愛情をそそいであげていると思います。自信を持っていいと思います。
私も子供に幼稚園に行きたくない、といわれて困ったことがあります。
なのでとても気持ちはよくわかります。
一番不安な気持ちを持っているのはお子さんだと思いますので、優しい笑顔で送り出してあげてください。
先生方にも暖かい気持ちで見守っていただけるとよいですね。

(アドバイザー:土居聡子)


こんにちは、きはる さん。加藤田です、よろしくお願いします。

息子さん、環境の変化によくがんばってきましたね。少し疲れが出たのかもしれませんね。みんな出来るのに一人だけ出来ないピアニカのことから、登園を渋るようになったのもうなずけます。今秋は初めてづくめで、周りに合わせていくのも大変なところ、初めてのピアニカですから嫌になるのも無理からぬことです。

ここは、ママの励ましとパパの理解が必要なときかもしれませんね。
息子さんを励まし、自信をつけるように手助けして下さい。さんざん苦労してうまくいかず自信を失っている時は、ママが、お子さんを抱きしめて下さい。

例えば、「はじめは誰もができなかったのだから。だいじょうぶ、あなたも練習をすれば、いつかはピアニカができるようになるよ。がんばってみようよ」と語りかけて下さい。しかし、どうしてもピアニカが嫌な場合は、先生に相談してみることをお勧めします。子どもさんへの期待のかけすぎは、親の期待にそむくまいとして、重荷をせおうことになり、お子さん自らの心を苦しませることになってしまいます。

そこで、お子さんが好きなもので参加できる方法がないものかと、つまり、ピアニカ以外で、息子さんが自信をつけることができる方法を考えてもらえるように話をしてみてはいかがでしよう。
いまは、励ましが必要な時です。うまくいっても、うまくいかなくても、失敗しても、成功するまで励まし続けてください。そのプロセルの一つ一つをほめてください。
それはそれで立派だと信じて、お子さんを励ましてください。

(アドバイザー:加藤田稔)




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