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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
幼稚園・保育園 登園拒否・行きたがらない・登園後の後追い
給食が嫌なようで、登園をいやがる
はじめまして。4歳になったばかりと現在11ヶ月の二人の娘の母親です。
今日は4歳の長女の登園拒否のことでご相談いたします。
夫の仕事の関係で2ヶ月ほど前シンガポールから帰ってきました。日本では慣れ親しんだ土地ではなく始めての田舎暮らしをしています。

娘は向こうで2歳4ヶ月の時から現地の幼稚園に行きはじめました。そのときから幼稚園があまり好きではないようでたびたび泣いて登園を嫌がりました。当時は(娘は早くからとても言葉が達者な子だったので)、先生の言っていること(英語)はある程度わかるが、自分の思いを日本語ほどうまく伝えることができないということに一番ストレスを感じているのだと思っていました。

そしてこちらの幼稚園に転園して1ヶ月ちょっと。最初は「日本の幼稚園はとっても楽しい」と喜んで通っていたのでほっとしていたのですが、先週位から「幼稚園なんて最初から好きじゃなかった」「面倒くさい」「給食で食べれないものがあるのが嫌だ」などと言って登園を嫌がるようになりました。

給食の件は丁度その頃野菜嫌いが激しくなってしまったことをきつく叱りすぎてしまったことがあったので、「あの時はママが強く言い過ぎちゃった。ごめんね。食べられないものがあったら無理をしなくていいよ」といって聞かせているのですが「食べていないのを見られる(他のお友達に)のが恥ずかしい」といいます。園の先生も同じ方針で見守ってくださっていますが給食の時間が嫌なことは変わりないようです。またそれ以外の時間は楽しそうに遊んでいるようです。

最近私の方も引越しの疲れや新しい土地に友人がいないことなどから娘にきつい言葉をかけてしまうことが多く反省しているところです。そのせいかここのところとても反抗的になりこちらが負けてしまいそうになる位です。また父親の体質を受け継いだらしく少し体の抵抗力が落ちると蕁麻疹が出るようにもなりました。

娘はとても意思が強く、お友達と遊ぶよりもともと家で両親に遊んでもらうことの方が好きな子です。
そして私とはまるっきり違う性格なので(父親似です)「どうして?」と思うことが多く理解に苦しみ私とは衝突が多いです。最初はそのことを自分で認めたくなかったのですが、もちろん娘のことが大切なので今は娘の気持ちを受け止め理解をしようと努めていますがなかなかうまくいきません。

夫は娘の気持ちがとても理解できるらしく(夫も幼稚園を嫌々行っていたそうです。)、「嫌なら行かなくてもいい」と思っており、幼稚園がとても楽しかった私の「園でしか楽しめないことを経験してほしい」と願う私と意見があいません。

少し八方ふさがりに感じているので感傷的な文章になってしまいましたが、嫌がる娘を無理にいかせるかどうか本当に悩んでいます。どうかよいアドバイスがありましたらよろしくお願いいたします。

(旅のよう・・・ さん)


樋口夕子です。

新しい環境に多少のストレスを感じていることもあるのかもしれませんが、最初は幼稚園を楽しいと言っていたのですよね。
もしかすると、幼稚園で何か嫌な思いをしたのではないでしょうか。

給食のことに関してだけでなく、他の時間帯で何かお友達とトラブルがあって、それが原因で他のちょっとした事も嫌になってしまっているということも考えられます。

登園拒否がはじまったころ、何かなかったか、幼稚園の先生に聞いてみてはどうでしょうか。
ささいなことでも子どもにとっては重大事件な時があるので、もし何かあったのならそれを見つけることで解決に近づけるかもしれません。

嫌いなものを残すのを恥ずかしいと思うようなら、「嫌いでも、がんばって食べようとしていれば全然恥ずかしくないよ。嫌いなものがあるのはあなただけじゃないんだから、一口でも食べればすごく努力してて格好いいとおもうよ。」と優しく話して聞かせてあげることで、気持ちもほぐれるのではないでしょうか。

まだ転園して1ヶ月少々なら、これから変わってくることも考えられますが、心配でしょうから担任の先生ともよく相談して、お子さんの性格をふまえて検討してみてくださいね。

(アドバイザー:樋口夕子)


遅くなりました、田中和子です。

娘さんが幼稚園に行きたくないと言われているようですね。
誰しも行きたい時と行きたくない時があると思います。
それは大人も同じです。

楽しいことがある時は、行きたくない日でも帰ってくるときにはいい顔をされているでしょうし、楽しくなければつまらない顔をされているでしょう。

給食も先生が暖かく見守ってくださるようで安心しましたが、娘さん自身がとても気にしているようですね。それは性格で、気にしないでといわれても、そうそう簡単に気にならなくなるわけではありません。
少し焦らずに、長い目で見られてはいかがでしょうか?
私の保育所にも時々ストライキを起こして、お休みされるお友だちがいます。
そう言う日にはお母さんと一緒におうちでゆっくり過ごされて、「明日は保育所に行こうね」とお約束されているようです。

少し息抜きの日があっても決して悪いことではありません。
見通しを持って息抜きすれば、次へのステップにもなります。
頑張らすばかりでなく、今日はいいよ!という日をちょっと与えてみてはいかがでしょうか?

(アドバイザー:田中和子)


旅のよう・・・さん、こんにちは、秋山と申します。
ご相談下さり、ありがとうございます。

娘さんが給食が苦手で登園を嫌がるとのことですが、辛いですよね。
お便りを拝見して、急な環境の変化にご家族みんながやや疲れているように感じました。どうして給食が嫌いになってしまったのか、旅のよう・・・さんのお子さんに直接聞けないのが、給食好きの私も苦しいところですが、お便りを基に考えてみますね。

食は感情が出やすい行動のひとつです。私は栄養士として多くの方と触れてきて感じるのが、『食』という欲行動は感情をぶつけやすく、またそれほど他人に迷惑をかけない(と思う)からなのだろうということです。特に何か不満を強く心に感じている時は、食欲に表れやすくなります。かくいう私も、疲れていると食べ過ぎたり、精神的にまいると食欲が落ちたりします。多分似たような経験が誰でもあるでしょう。

だからといって、旅のよう・・・さんのお子さんがそうだ、とは言い切れませんが、最初は登園を楽しんでいたのに、給食拒否を訴えて登園を嫌がるあたりに、そのような心のストレスが“食べられないもの”に置き換えられてぶつけられており、もしかしたらどこかに本当の理由が潜んでいるのかもしれない、とふと感じたからです。

シンガポールの給食がどのようなものなのか、文化の違いとしてとっても興味深いところですが、ふだんは楽しく過ごしており、日本の給食を最初は食べていたのに嫌がるようになった、ということから考えてみると、もしかしたら給食の食べ方などで笑われたりすることがあったのかもしれませんね。海外の事情は存じ上げないのでお答えできずに申し訳ありませんが、あいさつ、食べ方などに違いがあるかもしれません。
例えば、ヒンズー教では右手は清い手、左手は不浄の手、と言われて食事中に左手は一切使いません。他を見ると、ナイフとフォークを使って食べるところもあります。
このような慣習の違いというのは世界には多々あります。それをお互いに知り、認めあうことが世界平和に繋がると私は信じています。

やや話がそれましたが、日本に来て、シンガポールでやっと慣れ親しんだ習慣が当たり前だと思って娘さんがしたことに対して、お友達に何か言われたり笑われたりしたことがあるのなら、どうしたら良いのか分からなくなり、自信を失ってしまうかもしれません。
また、全く食べないとなると、味付けなども苦手意識の中にあるのかもしれませんね。
もし、本当に給食だけが問題ならば、お弁当を作れて持参できるなら園と相談し、一時期だけやってみる、というのも手かもしれません。給食便りをもとに、似たようなお弁当を作る、という方法です。ただ、そうなると本当に別なものを食べることになり、ますますみんなの目が娘さんに向くことになってしまうので、あまりお薦めではありませんが、検討してみても良いかもしれません。

「食べられないのを知られるのが恥ずかしい」と話しているとのことですが、誰でも苦手な事があるのを知られるのは恥ずかしいと感じるのだと思います。お友達と自分を比較して、何か自信を失ってしまっているのかもしれませんね。
ですので、給食では今声かけをしてくださっているように、「食べられないものは無理しなくていいよ、でも食べられそうだったら食べてみようね」と、安心して食べられるようにすることが大事でしょう。残してしまったら残念がって励ます、少しでも食べられたら褒めてあげる。まずは共感し、そして恐怖心を持たずに食べられるようになったら良いですね。
ありがたいことは、園の先生も同じ方針で見守っていて下さるということですね。給食の時間は、先生にお任せして良いかと思いますよ。

好き嫌いに関しては、気長に見ていくしかありません。ひょんなことがきっかけで食べられるようになることは沢山あります。まだ帰国して日が浅いので、環境に慣れることが一番ですから、心と身体が落ち着いてから少しずつ、克服メニューを考えて実施してみてくださいね。
また、こんな療法もあります。「食べられないのが恥ずかしいなら、頑張って食べられるようになろう!」と励まして、お家で一緒に訓練する方法です。しかしこれはかなりの負けず嫌いのお子さん向けですので、旅のよう・・・さんの娘さんに合うかわかりませんので、様子を見てみてください。

『同じものを一緒に食べる』ということは人間関係を親密にさせる、とどこかの本で読んだことがあります。家庭での食事がそのものであり、また給食はそのひとつではないかと私は思っています。園の先生、ご主人と娘さんの様子を相談しながら、あせらずに見守ってあげてくださいね。

答えが不十分で申し訳ありませんが、何かのお役にたてれば幸いです。

(アドバイザー:秋山ゆか)




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