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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
性格・生活習慣・行動など 言葉が遅い・発育障害の不安
お友達とお話できず、場面緘黙児ではないかと心配
もうすぐ3歳になる息子の相談です。
息子は、人と接するのを極端に嫌がります。わりと言葉は達者で家では(父母の前では)よく話すのですが、他の人が1人でもいると全く口をききません。
友達が家に遊びに来ると、私とさえ話さなくなります。4月から週に1度幼児教室に通っていますが、未だに一言も話しません。

児童館などでおもちゃで遊んでいるときに、子供が近づいてくると嫌がって逃げていきます。いつも見慣れた友達やお母さんとも、目をあわせようともしません。
最近では、「ばいばい」もしなくなりました。友達のお母さんは「照れ屋さんだから」と言ってくれますが、そうではないような気がします。恥ずかしがってしないのではなく、嫌だからしないといった感じです。自分のしたことは分かっていて、家に帰ってから「○○ちゃん(自分の名前)ばいばいしなかったね」などと話したりするのです。
「○○ちゃんは、外に行くと話をしないの」とも言ったりします。

先日「場面カンモク児」という言葉を耳にし、息子はこれなのかと思ってしまいました。専門の先生にみてもらったほうが、いいのでしょうか?
息子の性格はおとなしく、2歳児にしてはとてもものわかりのいいほうだと思います。友達のおもちゃをとったり、乱暴したりということはありません。話せばがまんしたり、理解できる能力はあると思います。
このまま様子をみていれば、よいのでしょうか?来春、幼稚園への入園が決まっているので心配です。それとこういう性格の子に「パパママ以外の人とも話をしないとだめだよ」と諭すのはプレッシャーになりますか?
アドバイスをお願い致します。

(ミトン さん)


ミトン さん、御相談いただき御礼申し上げます。旭幼稚園、副園長の井上です。
御相談内容、拝見いたしましたが、単なる「人見知り」だと思います。
実は私、「場面緘黙」なる言葉、初めて知り、勉強になりました。自分なりにインターネットで検索し、情報を集めてみたのですが、「人見知り」との違いがよく理解できていません。難しい用語は使っていますが、「親しい人意外は話すのが苦手」ということ、ですよね?

だいたい、大人だって苦手な人、いますよね。(何となく話たくない人)
きっとミトンさんが愛情あふれる素晴らしい子育てをされているので、他の人をちょっと警戒するのかも知れません。
まだ3歳にもなっていない、ということも合わせて考えると、ここで無理にしゃべらせる方が弊害が多いのではないか?と思います。 今はあまりご心配されず、できるだけ楽しく家庭で過ごせるよう努めてください。
私は今の子育てで充分ではないか?と思いますが…。

幼稚園での生活をご心配のようですが、幼稚園というところ、様々な家庭で、異なった教育観のもと、多種多様な育ちをした子ども達が初めて集団で生活する場、です。
幼稚園だってそのことをよく理解し、ありのままの姿、全て丸ごと受け入れてくれるはずです。幼稚園の先生も、子ども達の様子に合わせ、適切な指導と環境設定をしてくださるでしょう。もし入園前の面接の時も「場面緘黙」なんて難しい言葉は使わず「人見知りがちょっと強いようです」で充分話は通じます。(むしろ、その方がわかりやすいです)
新学期になったら、幼稚園を信じて、送り出してあげてくださいね。

(アドバイザー:井上智賀)


ミトン さん、こんにちは。加藤田です、よろしくお願いします。

場面緘黙児ということが気になってらっしゃるが、緘黙とはしゃべらない状態を端的に意味する言葉で、むずかしい表現です。
言語障害ではないので心配ないでよ。
お子さんは、お友達との遊びや幼児教室で何かしくじったかで笑われたなどから、人から見れば他愛のないことからしゃべらない状態(緘黙)が始まり数ヶ月続いているのでしょう。
だが、そのきっかけや原因を追究しても意味はありません。
このようなことは、どの子もいつでも起こることだからです。

ここで、緘黙になりやすいタイプを挙げましょう。
それは、傷つきやすく敏感な子、対人関係に不安を持っている子、集団経験の不足の子どもらに表れやすいと言われています。
したがって、家庭においては、話をしなければなないとか、話をすることを無理にさせるということは避けたほうが良いでしょう。
むしろ、「無理して話をしなくても良いのだよ、あなたが必要な時に、必要な人に話せばいいことだよ」といった意識でお子さんと接してください。
話ができないのではなく、嫌なものはいやと黙るということで、しっかり自己主張しているお子さんだと思いますので、ここは、優しく見守ってください。
だんだんと人に慣れて、自分の行動にも自信がついてくれば、徐々に改善してくると思います。 

(アドバイザー:加藤田稔)


こんばんは、田中和子です。

お友達のお母さんが言われるように恥ずかしいのかもしれませんね。
周りのことがよく見えていて、自分が置かれている立場を意識しすぎるのかもしれません。

無理に「お話しないとだめよ」と言わずに、「バイバイしなかったね」とわかっておられるようなので「しなかってね」と笑って認めてあげましょう。

集団に入れば、物分りの良かった子も、それだけでは生きていけない場面に遭遇するはずです。
しゃべらないでいることも出来なくなると思います。
そういう場面できっとお話もしていくようになるでしょうし、物を取りに行くこともあるでしょう。

内弁慶と言う言葉があるように、自分を本当に理解してくれる人の前でしか自分を出せない子どもさんもいるのは確かです。
でもそれはその子どもさんの個性で、必要な時にはお話もするようになるでしょうから、ちょっと気長に見てあげてはいかがでしょうか?

(アドバイザー:田中和子)




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