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ママ・パパの悩み 育児のストレス・不安
言葉で伝えられず泣いてしまう息子に、先生方が厳しい態度
3人兄弟の真ん中の息子のことについて、相談があります。2年保育の幼稚園に通っており、今年から年長さんになりました。
元々、自己主張が激しいのに、言葉が遅くたどたどしいせいか、泣くという行為で、自己表現をしてきました。何回も(毎日のように)「言葉で言わなきゃ、誰もわかってくれないよ。」言い聞かせましたが、息子はできませんでした。近頃では、ますます、聞き分けがなくなり、自分の思いが通じなければ、泣きながら、言葉ではなく行動でしめすようになりました。

園の先生たちからは、「あら、また、わがまま病がでているね。ダメだよ。」とよってたかって、怒られている様子です。時たまですが、担任の先生に余裕が有るときは、だっこなどされ、背中などさすられ、自分で気持ちを切り替えられるまで、甘えていられるようですが、それ以外は、自分のロッカーに小さく身をひそめ、泣き終わるまで、構ってもらえてないそうです。(ほったらかしの状態です。そういう風に担任の先生から聞きました。)

近頃は、(来年)小学1年生になるせいか、園の先生たちの方針も「段々、厳しくしつけていく」に変わる時期で、教頭先生までも、息子に「こんなことで、あなた小学1年生になれると思っているの?」と叱責(親の私にとったら、その言葉は脅しの何ものではないのですが…毎日、このような騒ぎを起こし、先生方も、息子に対し、良い印象を持ってないのは明白ですので、言い返すこともできず、心の中で泣きました。園のお友達の母親からもどうして息子はいつもそうなの?なにか病気じゃないと心配されています。)

生まれつき喘息持ちで、生きるか死ぬかの生死の境を何回もさまよった子なので、健康第一と少々のわがままにも目をつぶっており、しつけも甘かったのかもしれません。でも、幼稚園に入り、この2年間で、5歳ぐらいの子ができる(守れる)しつけはきちんと身につけようと親子でがんばってきたつもりです。
担任の先生は息子の事を曰く「幼いね。とても5歳の子とは思えない行動です。物作り等発想のセンスとかは良いのにね。素質の問題かもね。
お母さんのしつけが悪いとかそんな以前の問題でしょうね。この子を育てるのは、とても難しいと思います。この子を気持ちを理解しながら、してはいけない事はきちんと怒る。泣いてでもいいから、それができたら、きちんとほめる。それができないと、思春期の頃家庭内暴力をおこす子になります。」とまで、言われてしまいました。

親の私の接し方も問題があるのかもしれませんが、(私自身、わかるまで諭すという育児の方法ができず、すぐ、カッーとなって、怒ってしまうタイプです。これでは、いけないと思い、わかるまで諭すタイプの良い母親にならなきゃとがんばるのですが、途中で挫折し(息子自身、「あーまたお母さん怒ってる」という態度で、私の話を聞くので)その
態度に腹が立ち、息子をどなりまくり、それに気づき、自己嫌悪に陥り、イライラして、八つ当たり的な態度で、息子に接してしまいます。)これから、息子の行動がもっと激しくなるのはわかってます。

もう、どうしたら良いかわかりません。今はただ息子の気性を落ち着かせ、泣いても間違った自己主張は通らないよということと、言葉で伝える事のすばらしさをわかってもらいたいのですが、3歳までにしつけられなかったので、今更では遅いのでしょうか?わかってもらえないでしょうか?
「もう、時間がないのよ」という園の先生たちの態度にプレッシャーを感じ、親の私まで、つらくなります。息子は、時たま「幼稚園に行きたくない」とダダをこねます。(大抵、なだめすかし、園に連れて行きますが、園の先生方の態度をみるにつけ、息子をここに連れて来て、この子に本当に良いのだろうか?」と疑問に思う日々です。大変長くなりましたが、よろしくお願い致します。

(へこみママ さん)


旭幼稚園、副園長の井上です。へこみママさんの心中、お察し申しあげます。
先ず「自己主張が激しい」とありますが、自己主張できる、というのも個性のうち。
大人しく、先生の言う事をよく聞く子が「いい子」ではない、と思うのです。
上手く言葉で表現できない・何とか自分の気持ちを伝えたい・だから泣く。行動で示す。子どもなら当然の結果でしょうね。でも集団生活を営むうえでは、やはり言葉で自分の意志を表現できることが望ましい。だからへこみママさんの「ちゃんと言葉に出して言おうね」というご指導の方法は正しいことと思います。

言葉が遅い、という場合ですが、言語器官の発達が未熟で、本人ははっきり発音しているつもりでも、他人には聞き取りづらい、という場合もあります。これは時期がくれば治ります。だからあまり心配しなくとも良いでしょう。

幼稚園の対応ですが、多分このままですと小学校に進学した場合、幼稚園のように見てくれない可能性が高い。だから早く自立して欲しい、という願いのもと、ちょっと試練の場、という意味あいでこのような方法をとったもの、と推測します。でも突き放している訳ではないと思います。事実、担任の先生が優しくなだめてくれる場もあるようですから…。

担任の先生は子どもの性格などもわかっていますので、「ここは受け止める場」と思えば、それなりの対応をしてくれているようです。へこみママさんとしては「対応が不十分」とお感じでしょうが、このような配慮のもと、ここで判ってもらえないと、小学校で苦労する。だから今、ここで…ということと思います。このへんの判断・教育の方針は各幼稚園によって異なりますので(公立・私立でも同じことです)、どれが正しい判断か、とは一概には言えません。

> 担任の先生は息子の事を曰く「幼いね。とても5歳の子とは思えない
> 行動です。物作り等発想のセンスとかは良いのにね。素質の問題か
> もね。
> お母さんのしつけが悪いとかそんな以前の問題でしょうね。この子を
> 育てるのは、とても難しいと思います。この子を気持ちを理解しなが
> ら、してはいけない事はきちんと怒る。泣いてでもいいから、それが
> できたら、きちんとほめる。それができないと、思春期の頃家庭内暴
> 力をおこす子になります。」とまで、言われてしまいました

ちょっと端的な表現で、フォローできず困ってしまいました。先ず「子どもの気持ちを理解しながら、いけないことをした場合は叱り、良いことをした場合は誉める」これはしつけの原則、間違ってはいません。でも「このままでは家庭内暴力を起こす子になる」はちょっと言い過ぎ、「あなた預言者?」と感じました。家庭内暴力を起した子どもでも、幼少期は「大人の言うことを聞くよい子」だった場合もあります。
ここで断言する言い方は、不安感をあおるだけで何の解決策にもなりません。これは聞き流してくださって結構と思います。でも、現状を考えると、何らかの手は打つ必要はあるでしょうね。

短い質問の文章から推測し、アドバイスするのも限界があるのですが、先ずお母様の教育方針は間違っていません。自信をもって、今のしつけを続けてください。できれば感情的にならず、諭すように。これはへこみママさんもお気づきのようです。どうも上手くできない、難しいとお感じでもそれを続けることが大切と思います。「継続は力なり」と言いますものね。

次に「あなたは私にとって、かけがえのない存在」「どんな時も、あなたを見守っているよ」ということを理解してもらうこと。寝る前に絵本を一緒に読むのでも、少しの時間でいいから一緒に遊ぶ場を作る、等々のことを行ってみてください。精神的に安定するでしょう。
そして何かひとつでよいから、自分に自信がつくものがあれば、事態は一気に好転するようにも思います。

担任の先生によれば、お子さまは「物作りのセンスはよい」という評価をいただいているようです。センスというものは生まれつきの才能です。ですからここはその才能を活かして、お家でも絵や製作などを行ってみてはいかがでしょうか。おそらく自分の行動に自信が持てないのも原因のひとつ、と思われます。ですからここは最も得意で、先生からも認められている才能を発揮し、そこから自信をつけていくようにしては?と思います。

ちょっと時間がかかるかも知れません。でも子どもが健やかに成長して欲しい、という気持ちは幼稚園も、もちろんお母様も同じはずです。ここは即効的な効果を期待せず、ドーンとかまえて気長に対応してみてください。何か変化が見られたら、またご相談ください。判る範囲で再度意見を述べさせていただきます。

(アドバイザー:井上智賀)


へこみママさん、こんにちは。
吉川です。

自分の思いを相手に伝えるのって難しいですよね。
言葉をたくさん知っている大人でも難しいのに、少ない言葉であふれるような思いを伝えるのは(それも感情が高ぶっている時に)、大変なことだと思います。
お子さんは、自分の思いをどんどん相手に伝えたいタイプなのでしょうね。そのことはとても素敵なことだと思います。
でも、まだそれがうまくいかないので、泣いたり手が出たりになってしまうのでしょうね。
「息子には出来ませんでした。」と書いてありましたが、まだまだこれからできるようになると思います。
言いたいことを言おうとしないことの方が心配だと思います。

へこみママさんは息子さんのことをけっして否定的に見ないで、「あなたなら、ちゃんと言葉で伝えられるようになる。」と信じて励まし続けてあげてください。
うまく伝えられなくてつらい思いをされているのは息子さん自身だと思いますから…。

先生方が言葉的にはだいぶきつく言われているようですが、小学校に行くまでに何とか…という愛情の現われかもしれません。
家庭内暴力…云々は聞き流して、物作りを認めてくれている…というプラス面を心にとめていかれてはいかがでしょう?

へこみママさんの接し方も、たいていのお母さんは一緒だと思いますよ。
理想と現実…我が子のことになると、感情的になっちゃいます。
そして寝顔を見ながら「明日こそ、穏やかでやさしいママに…」と心に誓い、また朝から「何ぐずぐずしてるの!早くしなさい!!!」と切れまくってしまう毎日の繰り返し。(私です…!)そんな自分に自己嫌悪。
だから、あんまりご自分を責めないでくださいね。

子育てに手遅れはないと思います。
へこみママさんが認めて信じて励ましてあげれば、きっとお子さんもそれに応えてくれることと思います。
あせらず、頑張ってくださいね。

(アドバイザー:吉川純子)




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