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アドバイザースタッフに聞きたい!

これまでのQandA
性格・生活習慣・行動など おとなしい・いじわるされる・元気がない
何に対しても自信をなくしている様子
初めまして。年中から幼稚園に通っている長女なのですが、年中の運動会の練習の時「かけっこ」でお友達から遅いと言われてすごく気にしてしまい、何に対しても自信を無くしてしまいました。
少しでも力になればと「ピアノ」を習い始めて、「みんな得意なものが違うんだよ」って教えていますが現在年長になっても口では「みんな違うんだね」と言っているのですが一向に変化がありません。

今日個人懇談があったのですが、先生に「幼い所がある」と言われました。何でも一回一回先生に聞いているようです。「先生これでいいかなぁ?」とか「先生見てみて」とか・・・これが良いのか悪いのかもわからなくなってしまいました。
幼稚園に行けば行くほど気が弱くなっている気がして・・・家でも私の顔色をうかがいながら行動にうつしたり、何でも話を気持ちを言ってほしいのに言ってくれない時があり何を考えてるのかわからないときがあったり、一人で悩んでるのかと心配な時もあり、私が今までの育て方で怒りすぎたのかなと反省もしています。
もっと子供らしく活発にしゃべったり行動に移してほしいです。今からなおらないものでしょうか?

(MIHARU さん)


旭幼稚園、副園長の井上です。MIHARUさんのお気持ちとしては「もっと自信をもって」「もっと明るく活発な子に」との思いがあるように推察いたしました。親としては当然の願いでしょうね。でも…ちょっと考えてあげてください。

子どもに限らず、人間同じ人は1人もいません。顔や体型、性格、全て異なります。ですから幼稚園のようなところで、同じ年齢の子ども同士で生活することが非常に大切になります。
具体的に言いますと、「自分と違う考え方をする人がいる」「自分が正しいと思ったことでも、思うようにならないことがある」ということ。
これを理論でなく体験で学ぶところ。それが幼稚園です。

ひとりひとりが違う。それでいいのです。みんな得意なものが違う。かけっこチャンピオン、虫博士、新幹線博士、自動車名前あてチャンピオン、なわとび名人、大食い、早食いチャンピオン…。それを認め合うことができれば、素晴らしいことじゃありませんか!
「引っ込み思案」が悪いこととは思いません。物事に対して深く考え、軽率に結論を出し、行動に移して失敗するより余程良い。(私にもその気持ちを分けていただきたい位です。)
小さい頃は何でも先頭にたつ子どもが目立ちますが、年中〜年長になると、しっかり先を読んで、正確な判断がくだせる子どもがクラスのリーダーになることも多いのです。

MIHARUさんのお気持ちとしては「こんな子どもになって欲しい」という願い(親としては当然の願いなのですが…)が強すぎて、それがお子様のプレッシャーになってはいないか?と思う部分もあります。幼稚園で「何でも確認する」ということは、本人にしてみれば「間違うといけない」という気持ちがあるから、と推測します。「ママが喜ぶ姿が嬉しい。
だからママの喜ぶようにしよう」と思っているのかも知れません。

子どもは思っていることをズバズバ口にします。大人なら遠慮することも、平気で言ったりします。「無神経」とも思える場合すらあります。
でも…それが人間本来の姿ではないですか。それが社会を構成していくうえで、相手を思いやる気持ちやマナーといったものを獲得していく…。
今はその段階だと思います。

MIHARUさん、今はちょっとご心配でしょうが、そっと見守ってください。
そのうえで、お子様に指示することをちょっと止めてみてください。お家で遊んでいるときも、時間や遊ぶ場所、遊び方などルールを決めず、思いっきり遊んでみる時間を作る。もしお家にお庭があれば、汚れることを気にしない服で泥団子作りなんか良いかも知れません。
その時、忙しいでしょうが、必ずママが後ろについてあげてください。
でも指示する必要はありません。雑誌でも読んでいてください。(視界には入れているが、注目はしていない程度のスタンスが理想です。できればテレビのような音の出るものは避けたほうがいいでしょう。)

もし何か聞いてきたら「それでいいのよ」「自分で考えてみようね」「ママがしっかり見ていてあげるから、思ったようにやってごらん」等の「応援しているよ」ということが判るメッセージを送ってあげてください。そして何か作ったら、「よくできたね」と共に喜んであげてください。オーバーな位で結構です。これをしばらく続けてみてはいかがで
しょうか。

人間、言葉に出さなくても判るもの、ってありますよね。「愛情」や「信頼」って目に見えるものではありませんよね。でも愛していること、愛されていること。信頼されていること。無言でも感じる部分、ありますよね。それを受け止める良いチャンスです。ちょっと時間がかかるかも知れませんが、試してみてください。

(アドバイザー:井上智賀)




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