- 看護師さんからの医療に関する回答について - 看護師さんは診断をしてはいけない決まりになっていて、また、症状や状態を直接診ることができないので、医療に関する回答内容は、アドバイスとして参考にしてください
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新しいことに過度の不安を感じているようで、登園を拒否します |
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私の子は現在幼稚園の年中さんです。今年4月から通園しています。 2ヶ月を過ぎたのですが、兄、姉とちがい通園をいやがる次男に苦慮しています。 次男は心配性なのか、次々に起こる新しいことに過度の不安感を感じ、園にいくことを拒否します。 拒否と言うのが尋常ではないのです。「僕にはできない!、どうしたらできるの!いつになったらできるの!」と言って泣き叫びます。(1時間でも、2時間でも)ひどいときは母親に噛み付いたり、殴ったりします。 まだやってもいないことに対して・・・「少しずつがんばろうね」と言っても聞く耳をもちません。 上の子といっしょで、慣れるまでと思い強引に通園させていますが、二ヶ月立った今はあまり長く続くので心配です。 話をしても、園の先生に相談しても解決できません。
それに、このごろちょっと気なることがあります。 入園したころ、怪我で頭部(つむじの近く)が少し脱毛しました。 それがこのごろ次第に大きくなってきています。 精神的なものが影響しているのでしょうか。そうれあれば考え直さなければいけない時期に来ているのかもしれません。 我慢してこのまま強引に通園させるのが良いのか、それとも他の方法を模索するのが良いのか、悩んでいます。 アドバイスお願いします。
(理恵子 さん)
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お子さんのこのような症状は心配ですよね。 脱毛に関しては、精神的な面が解決すれば治ると思うので、あまり脱毛を気になさらないようにして下さい。 ただ、その精神的な面をどのように……と、なると難しいですよね。
円形脱毛症になったことのある子供さんをもつ先輩にちょっと聞いてみました。 3人兄弟の末っ子で、小学生の時に2度そのようなことがあったそうです。 まず1年生の時は、お母さんの(看護婦)仕事が忙しいのであまりかまってあげられない?!寂しさからストレスがたまり髪の毛がドサッと抜けたようです。 その時は勤務態勢(時間等)を変えてもらって、学校まで送って行き、帰りはお迎えに行く、子供とふれあう時間をたくさんつくって解決したそうです。2度目は3年生の時、学校の人間関係からなったようです。 その時は本人が脱毛をとても気にしたので、安心感をもたせること「大丈夫だよ、すぐにはえてくるから。」などの声かけ。 そして学校でのこと、お友達とのこと、とにかく話をよく聞いたそうです。脱毛はいつの間にか治っていたそうです。 どちらもじっくり時間をかけて……という感じでした。
また、お友達に幼稚園の時、泣いて泣いて登園することがとても大変だった方がいます。 幼稚園の先生と相談の結果、しばらくお母さんが一緒についていることになったそうです。登園から帰るまで。教室ではお母さんの席もつくってもらったそうです(もちろんお弁当持参です)。すぐに変化がでたわけではないようですが、お母さんがずっと一緒ということで一番大変な登園時も泣かなくなり、少しずつ少しずつお友達ができて、自信がついて……etc そして、少しずつお母さんと離れる時間をつくっていったそうです。 今は小学生になり、とても活発なお嬢さんですよ。
理恵子さんのお子さんも泣いたり、噛みついたり、殴ったりして必死で訴えているのですね。 時間をかけてでも何か1つできると、変わっていくと思います。
理恵子さんの問題の返答にはなっていないかもしれませんが、お子さんが楽しく幼稚園へ通園できることを願っています。
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(アドバイザー:山崎美穂) |
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理恵子さん、さぞご心配のことと思います。円形脱毛症の傾向が見られる、とのこと。私は医者でないのですが、やはり精神的なものが影響していると思います。 誰もが新しい環境に対応するまで不安もあります。ですが、それを乗り越える力をつけていくことも、重要なことです。でも、もしできなかったら、失敗したら…。 様々な思いが胸のうちを交錯しているのでしょうね。きっと感受性の強い、芸術家タイプのお子さまと推測いたします。
どのような回答をすべきか、少し悩んでいましたが、私の園にいたN君のことをお話させていただきます。
N君は4人兄弟(全てお兄ちゃんです)の末っ子。3年保育で入園したのですが、登園拒否がひどく、年少の2学期から休園。翌年4月から再度登園しましたが、それでも1ヶ月くらいの間は1日おきに休むような状態でした。
でもあるとき、職員室なら泣かないでいることが判り、私達も「本人が気に入っているのなら、これで精神が安定するなら」と考え、職員室で保育していました。 新聞の広告におもちゃ屋さんのちらしが入っているのを見つけると「このおもちゃを持っている」「このゲームはお兄ちゃんでも難しい」などと解説してくれたり、私が園だよりを作っていると「パパもパソコンを持っている」等々教えてくれたり(でも、ちょっと目を離したすきに、文章が意味不明の文字や記号でうまっていたりもしました)。だんだん安定してきました。
ある日、家を出るとき、お母さんに「今日はお電話のない部屋に行こうかな」と言ったとのこと。それを不信に思ったお母様からの電話で、職員室で保育していたことが発覚してしまったのですが、その日以降、ちゃんとクラスに入るようになりました。
このN君が劇的に変わったのが、サッカークラブでした。仲のよいお友達が参加していたのも原因でしょうが、クラブに入ってから非常に積極的になりました。 ある試合で、わが旭幼稚園は僅少差ながら決勝まで進みました。決勝も決め手がなく0対0。勝負はペナルティーキックで争われることになりました。ここでゴールキーパーをしていたN君、4本のシュートをことごとく止めて、わが旭幼稚園チームが優勝してしまいました。この試合を境に、N君は自信をつけたのか、ますます積極的になり、よい意味でクラスのリーダーに成長しました。
長々とN君の話をして申し訳ありません。理恵子さんのお子さん、以下の点についてはどうでしょう?
1、幼稚園の中で「落ち着く場所」のようなところはありますか?その場所をひとつの起点として、生活のリズムを作ることも、ひとつの方法です。 2、「新しいことに過度の不安を感じて」とありますが、では逆に「これは得意」というものはありますか?そこを伸ばすことによって自信をつけていく、ということも考えてみてください。 3、幼稚園を拒否する理由。何か思い当たる部分はありますか。例えば給食が嫌いということが判れば、給食を食べずに午前中でお迎えにいく。慣れてきたら少しづつ時間を長くする、などの方法もお考えください。 4、幼稚園の環境に、自分がどう対応していいのかわからない部分もあると思います。ですから思い切ってしばらく休園することもお考えになってはいかがですか?
うまくまとまらない回答になってしまいましたが、一日も早く安定してくださることを願っています。
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(アドバイザー:井上智賀) |
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